7月20日【うつ病の理解を深める】セミナー

日時:2018年7月20日 19:00~21:00

猛暑の中、第2回の勉強会も無事に終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今回も二部構成で、7月のテーマ「心理学の変遷について学ぼう、うつ病の症例を通じて自己理解を深めよう」に沿って講座を進めました。今、実用の盛んな心理療法のルーツや研究の時代背景を再確認することで、精神的な病がどのように取り扱われてきたのかを知ることは、これからを生きる私たちがそれをどのように実践するのかという問いを持つきかっけにもなります。「賢者は歴史に学ぶ」ではありませんが、歴史的転換になる出来事や絶大な影響をもたらした著書などを紹介しながらも、それによってもたらされた肯定面、否定的側面の両側をお伝えしました。利点をとることで引き換えに失うものがあるのは当然の原理ともいえます。既存の心理療法や診断方法は莫大な研究量、臨床実験を重ね、洗練されたものとしてその概念や目的、方法が普及していますが、先ほどお伝えしたように、そこでそぎ落とされたものに対してのフォローがきちんとできていると、より高い信頼性と妥当性のある心理療法や測定法、診断を実践することができます。私たちのような心理に携わらせてもらっている者にとっては、特定の療法にクライエントを当てはめたり理論に振り回されないことは、クライエントを理論で縛らないことに通じています。後半では、うつ病のクライエントの事例をご紹介しながら、その回復のプロセスやカウンセラーのスタンスについてお話をしました。

思考することや内省することについて普段、私たちは無意識なことが多いのですがワークを取り入れ、こころと身体のつながりを感じていただいたところで症例について触れていきます。実際におこしになるクライエントの方にも、認知行動療法をやってほしいといった特定の心理療法のご要望をいただくことがあります。今回の症例紹介では、心理療法のなかでも認知行動療法の適応の見極めについてもお伝えしていきました。また、人が悩みを抱えているときの自我の状態や、ストレスコーピング(対処方法)を身に付けていく過程を解説していきました。ここで強くお伝えしたいことは、クライエントは何気なく生きていた時期よりも遥かに自分自身に対する理解が生まれている、精神的な耐久性は上がっているということです。悩みに向き合うのは本当に大変なことで、その過程では多くの葛藤、感覚の変化が生じて不安定になります。その時々に状態に合わせて支えたり、揺さぶったりするカウンセラーの立場から見えているものをお伝えしました。参加の皆さまには「非常にリアルだった。」「正直カウンセリングに対して懐疑的だったが考え方が180度変わった」「本当に精神的な病が怠けや甘えじゃないんだということがよく分かった。」といったご感想をいただきました。専門家に限らず、身の回りの大切な人を思うときに使っていただけるようにと生活の中のシチュエーションに乗せてお話しました。勉強会の全体を通じて、普段の生活をしているだけで、人の心に触れる機会が意外に多くあるということを感じていただけたのではないかと思っております。ご参加いただいた方の生活に生きる知識として届けられていれば幸いです。

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