現代社会特有の悩み

選択肢の多さ

日本は以前と比較して、教育・就職・余暇活動と何をするにも無数の選択肢が存在しています。選択肢が増えるにつれて決定には時間とエネルギーが必要になります。

選択肢が多く、自身の行動に一定した価値観を感じ取りにくくなると、ストレスへと変化することもあります。 選択肢が多いということは贅沢でもあり現代社会の悩みの1つとなりえるでしょう。

集団の倫理

日本は他国と比較して他人と同じように行動したいという「集団の倫理」が存在しています。日本が豊かになるにつれて、個々人の選択肢の幅は多様に広がっています。1998年以降、経済・教育・雇用・家庭とあらゆる格差が広がっています。

日本の格差は諸外国と比較すると大きな問題ではないという考え方もありますが、「集団の倫理」を重要視する日本人にとっては、他者と同じを求める心理的負担は大きいと思われます。

認められたいきもち(承認の欲求)

人は生きていく上で他者から認められたいという欲求を常に抱えています。承認の欲求は主に2つに分けられるといわれています。

一つは自分自身を認める自己承認、もう一つは他者から認められたいという他者承認です。自己承認・他者承認が得られている状態では人は悩みを感じることが少ないと言われています。

現代人は自己の価値を他者からの評価にゆだねる傾向があるといわれているが、目まぐるしい情報社会で人間関係が多様化するなかで、人から認められたいという欲求も時代とともに変化しているように思います。

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