プラクティショナータイプ(実務家)の特徴

プラクティショナータイプは、自らの身体の感覚情報を細やかに感じ、その記憶を蓄積しています。長期に亘る変化を記録することに長け、歴史学などの膨大かつ細かな情報を蓄積することが得意です。伝統的で永続的な「規範」に基づいて行動することを基本に据えています。

このタイプのひとは、クリエイタータイプのひとと共に現在という時代においては外界への適応に非常な困難を感じている人です。このタイプの方が事実や現実を表現するとき、他のタイプのそれとは大幅に違いが際立ったり、表現そのものが難しいことからタイプを自覚しにくいことがあります。共感覚をもっている人が含まれることからもわかるように、概念そのものが外的な基準に由来しておらず、また、独特の表現への理解を求めないことから人とのつながりが希薄化することもあります。

企業組織におけるプラクティショナータイプ

過去の実績に基づく慣習に従って安定した生活を確保するのが得意で、とりわけ非常時の備えにはぬかりがありません。そのため周囲からの信頼には、厚いものがあります。翻って、前例のないことに対しては柔軟性がなく、変化を拒む側面も持ち合わせています。経理などの事務職、システムエンジニア・機械工などの技術職、弁護士・司法書士・行政書士などの士業に興味関心を持つ傾向があります。正確に処理する、計算する、整理する、といった反復作業を好み、得意としています。「目に見えるもの、肌で感じられるもの、結果が形になるものを扱いたい」という志向を強く持っています。また、少人数の集団の一員として、一人で作業に没頭できる空間が確保されているような職場であれば、落ち着いた気持ちで仕事を続けることができるでしょう。

強み

・企業組織に現実味を与えることができる
・ルーチンワークを得意とする。
・事務処理能力が高くミスも少ない
・整理整頓した環境を好む
・細かいことに瞬時に気が付く

弱み

・社交の場が苦手で人間関係が希薄となる
・知識を応用し創造力を発揮することが苦手である
・情報に没頭し全体像が見えないことがある
・行動力や創造性が乏しい印象を与える
・人と人とのつながりを活かすことが苦手である

組織でより充実した形で個性を発揮するためには

学業は成就し知識の習得を好む傾向がありますが、その知識を実生活や社会に出て活かすことには興味が持てません。せっかくの知識理解が机上で終わってしまいがちです。また、外界の強い物音や光、他者から発せられる強い言動といった、外部刺激から逃れようとする傾向にあります。将来的に起こり得る失敗を防ぐべく、方策を内々に講じています。ただ、失敗を恐れるがため、「失敗から学ぶ姿勢」には欠けるところがあります。「何をもって成功とし、何をもって失敗とするか」について突き詰めて表現したり、周囲に発信したりといった経験が得られにくく一人で考え込んでいる不自然な様子を、周囲は批判的にとらえられがちです。さらにはそのことを契機に考え込んでしまい、より外界との接点を失ってしまうことがあります。他者や出来事の背後にある可能性を読み解く劣等のタイプであるイノベータータイプが上手く機能し。補助機能である感情と思考のバランスが企業組織で臨機応変に働くためには必要となってくることでしょう。

8つのタイプ

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